緊急仮設橋の開発研究


 地震,洪水,津波,地滑りなど数多くの自然災害は世界中で発生しています。 橋などの道路網の損傷に対して,生存者・負傷者の迅速な救助・救援を可能とするためにも, 新しい橋復旧システムが求められています。
 そこで私達の研究室では,橋に展開構造物の概念を取り入れた, シザーズ型緊急橋 “モバイルブリッジ”を大学や企業とともに共同研究しております。

 シザーズ構造は元来,宇宙構造分野・建築分野で多く利活用されている構造です。 このシザーズ橋の特徴として,
● 展開機構によって橋全体が伸縮できる
● 被災現場まで運搬時間の短縮ができる
● 被災現場での架設ヤードや重機を極力少なくできる
のような利点が挙げられ,折り畳んだ橋構造物を被災現場まで運搬し,一括架設することによって,橋の緊急仮設が可能となります。

 現在,「シザーズ橋」に関する問題のうち,主として
  • 動的応答・耐震性能
  • 補剛・補強手法の検討とその最適化
について研究しています。 これらのテーマは,いずれも,実現場でシザーズ橋を安全に運用するために 十分に検討をする必要があり,私たちは,実験や数値解析による研究をしています。
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