橋梁史 |
隅田川を渡る橋の中で、浮世絵などにしばしば描かれているものと言えば、圧倒的に両国橋でしょう。両国橋より少しあとに
架けられた新大橋などは、浮世絵に登場する回数は、両国橋よりはずっと少ないようです。一体、その理由は何でしょう。単に、両国橋の方が先に作られたから
なのでしょうか。 橋詰広場のことを調べていくと、わが国の場合、そのルーツは江
戸に行き着きます。 浮世絵や古文書、古地図などから読み取れる、橋詰や橋の上での人々の行動、橋詰にあった施設などを見ていくと、江戸の人 々が橋に対して抱いていた思いが伝わってきます。そして、人々の生活の中で、あるいは人々の心の中での橋の位置づけなども、想像できます。 これらのことを調べていくと、現代の橋詰広場はどうあるべきか、現代の橋梁景観の議論はどうあるべきか、そんなことに対
するヒントのようなものも見えかくれしてきそうです。 |
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